南沢あじさい山は、創設者南澤忠一さんが「両親のお墓に通じる道を美しく飾りたい」という願いから、林道に毎年紫陽花を植え続け、一人の力で約50年かけて15,000株に増やした花の山です。
地域の人々には「花咲かじいさんのちゅういっちゃん」として親しまれており、その深い「花愛」は秋川渓谷の誇りとなり、次世代にも大切に受け継がれています。
南沢あじさい山2024開花状況や見頃の時期いつ?
南沢あじさい山における紫陽花の通常の開花時期は、6月中旬から7月上旬までです。
ただし、紫陽花の開花は年によって気候に左右されるため、開花時期が前後することがあります。
2023年の場合、通常よりも開花が遅れ、6月中旬から花が咲き始め、月末には見頃を迎える状態でした。
2024年の6月10日時点で、南沢あじさい山の紫陽花は例年どおり、約30%?40%の開花を見せています。
2024年も、6月中旬から7月上旬にかけてが最も美しい時期となる見込みです。
高地に位置するため、7月に入るにつれて紫陽花の色がさらに深まるでしょう。
南沢あじさい山の紫陽花は、これからが本格的な見頃を迎える時期です。
南沢あじさい山へのアクセス
【場所】
南沢あじさい山
東京都あきる野市深沢368
【入山料】
中学生以上600円
小学生以下400円
【入山時間】
9:00 ~ 17:00
【電車】
JR五日市線の「武蔵五日市駅」から歩いて約40分(2.6km)
【南沢あじさい山の開山期間】
2024年6月12日(水)~7月7日(日)
南沢あじさい山の駐車場
専用駐車場はありません。
武蔵五日市駅周辺のコインパーキングの利用となります。
南沢あじさい山へのシャトルバス
2024年6月14日(金)~6月30日(日)までシャトルバスが運行されます。
料金や時刻表については、こちらで詳細の案内があります。
南沢あじさい山&秋川渓谷あじさいまつり2024の開催期間について
2024年には、「秋川渓谷あじさいまつり」が開催され、サマーランド ワンダフルネイチャーヴィレッジあじさい園と共に行われます!
この年は、2024年6月8日から7月7日までの期間、両施設をお得に楽しめる共通割引チケット(1000円)が提供されます。
チケットは各施設の窓口で購入可能です。
特に、6月22日と23日の週末には、南沢あじさい山とワンダフルネイチャーヴィレッジあじさい園間を結ぶシャトルバスツアーが実施され、バス代と入場料を含むチケットが各地で2,500円で販売されます。
このチケットは先着順で数量限定なので、早めの購入がおすすめです。
さらに、秋川渓谷あじさいまつりでは、音楽祭やインスタグラム用のフォトコンテストも開催され、豪華賞品が用意されています。
その他にも、期間限定のあじさい特製グルメを楽しむことができます。
2024年の南沢あじさい山は、散策路が整備されており、地図で示された休憩スペースを含むコースを約40分で一周できます。
山道が多いため、歩きやすいスニーカーの着用が推奨されています。
雨の後は道がぬかるんでいる場所も多く、長靴があると安心です。
下山後のランチには、入口近くの「深沢小屋」がおすすめで、ロケーションも良く、そばやコーヒーセット、薪窯ピザ(要予約)などが楽しめます。
100万本のアジサイ音楽祭とゲストについて
2024年6月23日(日)、秋川渓谷で「100万本のアジサイ音楽祭」が開催されます。このイベントには、秋川渓谷あじさいアンバサダーであるミュージシャンのYaeさんを筆頭に、佐藤タイジさん、新羅慎二(湘南乃風/若旦那)さん、宮武弘さんなどのアーティストが出演します。
イベントの開催時間は13時から18時までを予定しており、入場料は3500円です。
チケットは公式ウェブサイトのリンクから購入可能ですので、興味のある方は確認してみてください。
交通の便も整っており、JR武蔵五日市駅からは巡回バスが運行される予定ですので、アクセスも便利です。
南沢あじさい山2024見どころや楽しみ方
南沢あじさい山は、地元で「花咲かじいさん」や「ちゅういっちゃん」と親しまれる南澤忠一さん(93歳)によって造られました。
忠一さんは、40歳の時に、ご両親が眠る墓地への道を花で飾ることを思い立ち、庭にあったアジサイ2株を植えたのが始まりでした。
この山は、開山から50年以上を経て、今では1万本のアジサイが咲き乱れる大規模な観光スポットとなりました。
南澤忠一さんは約半世紀にわたって独力でアジサイを植え続け、山の斜面や林道沿いの500mに渡ってピンクやブルーの美しいアジサイで覆われています。
ご先祖への敬愛から始めたアジサイの手入れは、訪れる人々の笑顔を見るうちに「人を喜ばせる」ことへの動機へと変わりました。
毎年6月中旬から7月中旬にかけて、約10,000人の観光客がこの地を訪れます。
南澤忠一さんの熱意を受けて、10年前には地元で「花の会」というグループが設立され、公的な支援も受けながらアジサイの手入れが本格化しました。
さらに、地域ブランディングに取り組む株式会社do-moの高水健さんが加わり、15,000株のアジサイをさらに増やし、美しく保つための運営に積極的に関わっています。
高水さんは、あきる野市の資源を活用した商品開発に取り組む中で、南澤さんの素晴らしい物語を広めたいと考え、「ちゅういっちゃんのあじさい茶」の開発を提案しました。
この茶は、アジサイの甘茶を利用しており、地元の観光客を引き寄せる新たな魅力となっています。
2019年には、高水さんの努力により、東京サマーランドとのコラボレーションで「TOKYO 秋川渓谷あじさいまつり」が開催され、クラウドファンディングを通じて資金調達も成功しました。
南澤さんは、「アジサイだけでなく、シャクナゲや花桃、セッコクなど、四季折々の花を楽しんでもらえる山を目指す」と語っています。
彼の死後も、彼が育てたアジサイは、地元の若者たちによって運営されている株式会社do-moが継承しています。
南沢あじさい山は、武蔵五日市駅から約40?50分歩くと到着します。
山道を登る際は、傾斜が緩やかでありながらもV字形の山道を登る必要がありますが、メインルートと対岸ルートがあり、一周することも可能です。
この地域では、「山抱きの大樫」「千年の契り杉」といった巨木も見ることができ、金比羅尾根や日の出山、麻生山へのハイキングプランと組み合わせるとより一層楽しむことができます。
南沢あじさい山2024まとめ
南沢あじさい山は、東京都あきる野市に位置する有名な「アジサイの名所」であります。
この場所は、JR武蔵五日市駅(JR五日市線)からアクセス可能なハイキングコースにあり、6月中旬から7月上旬にかけての観光シーズンには、毎年約10,000人の訪問者で賑わいます。
この山は急な斜面にあり、約1万株のアジサイが木々を覆うように広がっています。
森の静寂の中で、色とりどりのアジサイが咲き誇る幻想的な景色を提供し、南沢あじさい山は地域住民や観光客にとって、癒やしの時間を提供することを願っています。